ハードロック界に大きな影響を与えたとして、ロック界に君臨するレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)。彼らの功績は一夜にして成り立った訳ではなく、地道な下積みがあったのです。
最初に収録した楽曲はツェッペリン自身の曲ではなく、PJプロビー(Pj Proby)の「Three Week Hero」でした。この時からレッド・ツェッペリンのブルース感やフォーク感が出ていますよ。ツェッペリンファンは必聴のアルバムです!
レッド・ツェッペリンの前身はヤードバーズ
レッド・ツェッペリンが誕生したのはヤードバーズのギタリストとして活動していた、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)がヤードバーズのメンバーを失うところから始まります。ジミー・ペイジ以外の全メンバーが突如ヤードバーズをやめると宣言したのです。
そこからボーカルのロバート・プラント(Robert Plant)、ベースのジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)、ドラムのジョン・ボーナム(John Bonham)とメンバーを集め、デンマークで初ライブを行います。
この時はまだレッド・ツェッペリンという名はなく、「新生ヤードバーズ」として出演していたのです。その後すぐの初仕事がPJプロビーのアルバム作成でした。
PJプロビーがツェッペリンの初フライトとなる
「PJプロビーって誰やねん!」って話ですが、PJプロビーとは1964年から65年にかけてイギリスではトップ10入りの楽曲を4曲(正確な数はわからない)も出すほどの実力者でした。PJプロビー自身はシンガーとしてだけでなく俳優としても活躍していて、まさにアイドルのような人気だったのでしょう。
そんなPJプロビーが1969年にアルバムをリリースするに当たって、新生ヤードバーズがバックバンドとして参加します。きっかけはジミー・ペイジがPJプロビーの楽曲にギターとして参加した経験があったからだといいます。
ジミー・ペイジは10代の頃からプロのミュージシャンとして活躍していたので、レッド・ツェッペリンとして活動する以前から音楽界では注目のギタリストだったのですよ。
PJプロビーの楽曲に参加後、新生ヤードバーズはレッド・ツェッペリンという名でアルバム「Ⅰ」をリリースします。レッド・ツェッペリンの初めての録音は自身のアルバムではなく、当時の人気シンガーのバックバンドとしてだったのです。
レッド・ツェッペリンが参加したPJプロビーのアルバム「Three Week Hero」はブルースとフォークが上手く混ざり合ったようで、ツェッペリンらしいサイケ感もにじみ出ていますよね。もうツェッペリンの1stアルバムの匂いを感じるような楽曲ばかりです。
ツェッペリンが好きならぜひ聴いていただきたいです。