Rock

史上最悪のロックンロールバンド「The Shaggs(シャッグス)」タモリ倶楽部の歌下手企画で紹介

 

史上最悪のロックンロールバンド「The Shaggs(シャッグス)を聴いたことはありますでしょうか。

小太りな3姉妹によって結成されたバンドで、世界的に有名なファミリーバンドの一つに数えられています。ファミリーバンドとはバンドが兄弟によって結成されているものを指します。

ビーチ・ボーイズやジャクソン5、ビー・ジーズなど超がつく有名バンドの中の一つに数えられているのです。

The Shaggs。。。?ビーチ・ボーイズと同じ立ち位置??

 

「おいおい!どんなバンドなんだよ!!すげーバンドじゃん!」

 

この記事では、「史上最悪のロックンロールバンド」と呼ばれながら、アウトサイダー音楽の開祖とも呼ばれているThe Shaggsについて紹介します。

 

なんで史上最悪のロックンロールバンドなの??

史上最悪のロックンロールバンドと言われる理由は「とにかく演奏が下手だ」ということ。

とりあえず聴いてみるべし!

The Shaggsの代表曲である「My Pal Foot Foot」は今でも演奏され愛されている曲です。愛されている代表曲だということを意識して聴いてみてくださいよ。

 

これやばくないですか?始まりのドラムから訳がわからない。ギターの入り方変じゃね??リズムもとれていない曲に仕上がっております。そして脳内を駆け巡る不協和音。

私が家で大音量で聴いていたら、母親や妹からクレームが入りました。「吐き気がする!」と。

 

実はThe Shaggs、楽器も触ったことない全くの素人なのです。

The Shaggsは父親に無理やり結成させられた!?

メンバーは以下の3人で結成されました。

●ドロシー:リードギター、ボーカル
●ベティ:リズムギター
●ヘレン:ドラム

この3人はヴィギン家の三姉妹で結成されますが、結成当時は3人とも乗り気ではなかったのです。なぜなら結成を指揮したのは父親であるオースティンで、しかも無理やり組ませたからです。

オースティンはジャクソン5などのファミリーグループに憧れを抱いていました。その影響もあり、楽器を全く触ったこともない3人をメンバーにバンドを組ませたのです。

「この父親頭おかしいよな。。。」

三姉妹は急にバンドを組めと言われて、いやいやバンド活動を行っていたと言います。「適当にやって早く終わらせよう」そう思っていたのです。

そこでオースティンはさらに「自分たちで曲を作るんだ」という命令をくだします。

そして出来上がったのがThe Shaggsの名盤「Philosophy of the World」です。

YouTubeにアルバム1枚丸ごと載っていますので、気になる人は聴いてみて!

聴けばわかる。あなたもいつの間にかThe Shaggsの虜になっているかも。。。

いつの間にか魅了される自分がいる

私はApple MusicでThe Shaggsを聴きました。知らない間に再生回数が増えまくっていることに最近気がつきました。現在再生回数は40回!

こんなに聴いているなんて自分でもびっくりです。。。

ひょろひょろなギターから発する不協和音に不気味なフィルインが続くドラム、フラフラなボーカル。何度聴いても不気味で、リズムがめちゃめちゃなのになぜだろうか。

たまに重なり合う音が、他では表現できないグルーブ感をかもし出しているではないか。。。

風が草木を揺らす音、車のエンジン音、鳥のさえずり、街中の喧騒。これらには自然的な音を感じ、稀に心地よく感じることはないでしょうか。私はThe Shaggsにこれと似たような心地よさを感じるのです。

「ビートルズよりも重要なバンドだ」

「ビートルズよりも重要なバンドだ」と言ったのは、自身の音楽をシリアス・ミュージックと語っているフランク・ザッパです。

フランク・ザッパは前衛的な音楽を作ることでも有名なこともあり、The Shaggsのことをとても評価しているのです。

またニルヴァーナのカート・コバーンは自身のフェイバリット・アルバムの5位にThe Shaggsの名盤「Philosophy of the World」を挙げています。

まさにその後のアーティストにも大きな影響を及ぼしたバンドなのです。

実際は史上最悪のロックンロールバンドなんてレッテルを貼られていますが、前衛的な音楽やアウトサイダーミュージックの原点的な存在とも位置付けられています。

彼女たちはひたむきに真剣に音楽を作っていたと言います。しかし彼女たちは完全なノーテクバンド。彼女たちのポップスロックは現在実験音楽とも言われるようになってしまいました。

50年代後半に流行ったフリージャズというジャンルがあります。音楽理論やリズムにもとらわれない自由な音楽ですが、まさに近い匂いを感じます。

最後にドロシーはこんなことを語っています。

「音楽のそのものではなく私たちの物語に魅力を感じているのよ」

父親に無理やり組まされたバンド。嫌々ながら続けたバンド。結成してから間も無く亡くなった父が原因で、バンドは解散しました。

結成当時は全く売れず、父オースティンはレーディングしたレコードをほとんど捨ててしまいます。しかし結成から12年経って、そのレコードが発掘されます。1980年の頃でした。

ドロシーの言葉と共に彼女らの音楽には魅力を感じます。彼女らの背景を知るとさらに魅力を感じるのです。

ファミリーグループに魅了されThe Shaggsを作った父オースティンは、The Shaggsが世界的に有名なバンドになっていることを知るよしもないでしょう。

世界一のファミリーグループにしたいと目論んでいた父の野望は全く違った形で達成することになったのです。