ロックンロールが誕生したのは1954年のBill Haley and His Comets の「Rock Around the Clock」が始まりだと言われています。
ここから音楽はロックンロールの黄金期へと突入するのですが、この時代のロックンロールソングってあまり知られていないですよね。なんせビートルズが誕生するよりも10年近く古いのですから。
この記事では50年代に流行ったロックンロールの名曲を紹介していきます。
Contents
- Bill Haley and His Comets 「Rock Around the Clock」
- Elvis Presley「Hound Dog」
- Chuck Berry「Johnny B. Goode」
- Little Richard「Tutti Frutti」
- Jerry Lee Lewis「Great Balls of Fire」
- Buddy Holy「Peggy Sue」
- Eddie Cochran「Summertime Blues」
- Gene Vincent「Race with the Devil」
- Bo Diddley「Bo Diddley」
- Fats Domino「Ain’t That a Shame」
Bill Haley and His Comets 「Rock Around the Clock」
「Rock Around the Clock」は映画「暴力教室」の主題歌に使われて、人気が出ました。この曲が発売されたのは54年でしたが、暴力教室が公開されたのが55年のこと。ロックンロールの誕生となったこの曲は、最初全然人気が出なかったのです。
ロックンロールには荒々しい印象がある人も多いかもしれませんが、それはロックンロールを印象付けた映画が暴力教室だったことも一つの原因だと言われています。暴力教室は少年の不良行為を映画にしたものだったのです。
Elvis Presley「Hound Dog」
ロックンロールと言えば、Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー)のイメージが強いですよね。セクシーな歌声と腰の動きは当時の女性たちを釘付けにしたといいますし、現代でもかっこいいと思う女性は多いでしょう。
エルヴィスを代表する「Hound Dog」はロックンロールの中でも超名曲です。大友康平は自身のバンド名を「Hound Dog」にしたことは有名な話です。
Chuck Berry「Johnny B. Goode」
映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」にでもChuck Berry(チャック・ベリー)の「Johnny B. Goode」は登場し、とても印象的なシーンになっています。ロックンロールの創世記を支えたチャック・ベリーはギターの腕も一流で、誰もが真似したくなるお決まりのフレーズが印象的ですね。
アヒルのようなステップやステージを動き回るようなパフォーマンスは当時の音楽界に衝撃を与えたのです。チャック・ベリーはギターの技術だけでなく、パフォーマンスまでイカしていたのですよ。
Little Richard「Tutti Frutti」
ロックンロールと言えば、ギターをかき鳴らすイメージが強いですよね。私もロックンロール=ギターのズチャズチャ音のイメージが強かったのですが、Little Richard(リトル・リチャード)がそのイメージを大きく変えてくれました。
リトル・リチャードが演奏する楽器はピアノなのです。ピアノを弾きながらパワフルに歌い上げる姿がかっこいい。黒人ながら白人にも人気が高かったといいますよ。またちょっとお笑いキャラっぽいのが魅力的。
Jerry Lee Lewis「Great Balls of Fire」
Jerry Lee Lewis(ジェリー・リー・ルイス)もピアノを演奏する白人のロックンローラーです。バンピンというパワフルでアクロバティックなピアノ演奏法を用いて、力強く歌います。
爽快感あふれる爽やかな雰囲気で、50年代のロックンロールの中でも聴きやすい印象です。ジェリー・リー・ルイスはロックンロールだけでなく、バラードなども美しく歌います。バラードもね、意外といいんですよ。
Buddy Holy「Peggy Sue」
Buddy Holy(バディ・ホリー)はメガネとスーツがトレードマークのロックンローラーです。バディ・ホリーは活動期間が2年と短かったものの、ビートルズやローリング・ストーンズなどの後のロックバンドに大きな影響を与えました。
バディ・ホリーはなんとなくポップス感があり、当時の黒人音楽も取り入れているようでとても聴きやすいです。このポップス感はビートルズが影響を受けているのも理解できます。またバンドがギター、ベース、ドラムスの3つから構成される基礎を作ったのもバディ・ホリーだと言われています。
Eddie Cochran「Summertime Blues」
Eddie Cochran(エディ・コクラン)は当時アイドル的な人気を誇ったロックンローラーで、ビシッと決めたスーツにリーゼント、甘いマスクがめっちゃかっこいい。個人的にはエルヴィスよりもイケメンだと思います。
エディ・コクランの代表曲が「Summertime Blues」です。これは多く存在するロックンロールの楽曲の中でもカバーされている回数がとても多いです。ザ・フーやビーチ・ボーイズがカバーしていますよ。
Gene Vincent「Race with the Devil」
Gene Vincent(ジーン・ヴィンセント)もロックンロールの創成期に人気を博したアーティストです。ジーン・ヴィンセントも後のロックに影響を与えていて、特にビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニーは自身のソロアルバムで、ジーン・ヴィンセントの名曲をカバーしています。
Bo Diddley「Bo Diddley」
ちょっとおじさんくさい感じのBo Diddley(ボ・ディトリー)は、ロックンロールとブルースの調和は素晴らしい音楽を聴かせてくれます。
特徴的なのは「ボ・ディトリー・ビート」と呼ばれる強烈で力強いビートです。ロックンロールに強烈なグルーブと、聴いていて面白い音楽ですよ。私の大好きなレッド・ツェッペリンも影響を受けていて、楽曲をパクったりしているようです。
Fats Domino「Ain’t That a Shame」
ロックンロールの人気に火がついたから、みんなロックンロールをやるというのはビジネス的に正解ですが、みんな同じような音楽になってしまうんですよね。そんな中Fats Domino(ファッツ・ドミノ)はロックンロールにR&Bやジャズの要素を取り込んだ面白いアーティストだと感じます。
一見ロックンロールっぽさは少ないかもしれませんが、コード進行などはロックンロールそのものの曲が多数見られますよ。
代表的な楽曲を10曲ほどあげました。どれもかっこいい曲ですが、私が一番好きなのはBo Diddleyですね。グルービーな感じがたまりません。
ぜひお気に入りの楽曲を見つけてみてくださいね。