Blues

「ロバート・ジョンソン」伝説のブルースマンと影響を与えたギターテクニック

ロバート・ジョンソン(1911年5月8日〜1938年8月16日)はデルタブルースを代表するミュージシャンで、伝説的なブルース歌手だ。

エリック・クラプトンやキース・リチャーズなどのブルースを代表するギタリストはロバート・ジョンソンからの影響を受けたと公言している。

天才ブルースマンの地位を獲得したロバート・ジョンソンについて迫ってみよう。

悪魔に魂を売ったロバート・ジョンソン

ロバートのジョンソンは生涯で2回だけレコーディングを行っている。最初は1936年、2度目は1937年だ。

1936年の日本の歴史といえば二・二六事件のころで、太平洋戦争さえ始まっていない。かなり昔の話だが、ロバート・ジョンソンが天才ブルースマンとして有名なのは、紛れもなくギターテクニックにある。

有名な話となっているのが、「十字路で悪魔に魂を売り、その引き換えにテクニックを身につけた」という伝説だ。これは「クロスロード伝説」とも呼ばれている。

ロバート・ジョンソンはどれほどの腕前なのか、エリック・クラプトンは「2人で演奏していると思った。」と語るほどだ。リズムギターとリードギターをひとりで弾く奏法は、その当時の衝撃だった。

ギターテクニックが優れていることがロバート・ジョンソンを天才ブルースマンにした要因だ。また、たった2回のレコーディングで、全29曲しか収録していない。語れる部分に謎が多いことも伝説化した大きな要因だろう。

ちなみに「クロスロード伝説」は、ロバート・ジョンソンの「Cross Road Blues」という楽曲になっている。

またエリック・クラプトンが60年代後半に組んでいたクリームでは、「Crossroads」という楽曲でカバーしている。ロバート・ジョンソンの「Cross Road Blues」は聴きにくいが、クリームの「Crossroads」はリフ押しの聴きやすい曲なので、ぜひ聴いてほしい。

また「クロスロード伝説」は映画にもなっている。映画ではスティーブ・ヴァイの変態的なギターテクを聴くことができるぞ!

ファルセットはロバート・ジョンソンが初?

ロバート・ジョンソンを崇拝するギタリストが多い中、ギターテクニック以外でも評価されているポイントがある。それがファルセットだ。ファルセットは裏声で歌う方法で、ローバート・ジョンソンは、レコーディングで初めてファルセットを歌った人だと言われている。(あくまで言われているだけで、他にもいそうだよね。。。っていうのが個人的に思っていること。)

それまでのブルースマンの歌い方は、しゃがれた声だったりR&Bシンガーのように高らかに歌うのが一般的だった。しかしロバート・ジョンソンは、裏声で女性のように歌った。

ギターテクニックだけではなく、歌唱法も評価されたことでのちの音楽に多大な影響を及ぼすことになる。

ロバート・ジョンソンの写真の謎

ロバート・ジョンソンが亡くなったのは1938年のことだ。そのため写真を現代のように簡単に撮ることはできなかった。基本的にはお金持ちが写真を撮れた時代でもある。

ロバート・ジョンソンは伝説のブルースマンだが、お金持ちだったわけではない。むしろその当時の黒人は、人間と見なされていなかった時代だ。お金持ちの黒人なんてほとんどいなかった上に、写真を撮る機会にも恵まれていなかった。

そのためロバート・ジョンソンの写真は長らくないとされていた。しかし1989年に突如として公開されることになる。

今まで3枚の写真が発見され公開されているが、それが本物なのかどうか、論争が巻き起こっているのだ。何よりデジタル管理ができない時代なので、写真も紙で残っている。そのため非常に劣化した状態で発見されている。

まぁ本物かどうかの論争に答えはないので、どうでも良いことか。。。

ロバート・ジョンソンの死

ロバート・ジョンソンは27歳の若さで亡くなっている。それは悪魔に魂を売り渡したからではない。最も有力な説では、酒屋の店主の奥さんに手を出したため、酒屋の店主に毒を盛られたということになっている。

まぁ1938年に亡くなっているので、何が正しいのか真相は闇の中だ。27歳という若さでも、のちの音楽やギターに大きな影響を及ぼしたのは間違いない。奇遇にもカート・コバーンやジミヘンといったロックに影響与えた人たちと同じ歳で亡くなっている。

伝説は今にも受け継がれる

エリック・クラプトンがクリーム時代に「Crossroads」をアルバムに収録したのは1967のことだった。ロバート・ジョンソンのレコーディングから30年経ったときだった。

そして映画「クロスロード」が公開されたのが1986年のことだ。ロバート・ジョンソンのギターテクニックや伝説はその後も語り継がれ、新たな作品として生まれ変わっていることに影響力の大きさを感じる。

ロバート・ジョンソンのオリジナルアルバムは存在せず、ここ20年くらいで発売された「The Complete Recordings」や「The Centennial Collection」で、彼のレコーディングした曲を聴くことができる。