Rock

ジョン・ポール・ジョーンズのベースが冴え渡る!レッド・ツェッペリン時代のおすすめ曲5選

ハードロック界に君臨する最強バンドのレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)ですが、目立つのはボーカルのロバート・プラントとギターのジミー・ペイジでしょう。

そしてドラムのジョン・ボーナムはロック界に新たなドラム技術を持ち込み、その破壊的な演奏で、ローリングストーン誌の偉大なドラマーランキングでも1位として君臨しています。

そしてベースのジョン・ポール・ジョーンズ、、、目立たない。。。
レッド・ツェッペリンの中でも演奏も評価も目立たない。。。

しかしジョーンズは派手で遊びたがりな他のメンバーとは、ホテルのフロアを別にするほどゆっくりしているのが好きだったようです。日本公演をした時は空いた時間に、一人で地下鉄に乗って東京観光をしたといいます。

このような行動からもジョーンズ自身、レッド・ツェッペリンの中でも目立たない存在で良いと考えていたのですね。

そんなジョーンズは、レッド・ツェッペリンでどんな役割を果たしていたのでしょうか。

実はジョーンズ、ベースだけでなく、「天国への階段」や「ノー・クォーター」などでオルガンを弾いていたのです。またバンドのアレンジャーとして密かに活動していました。ラストアルバムになった「In Through the Out Door」ではほとんどの楽曲を作曲し、アルバムの新たな方向性を示した新鮮なアルバムになりました。

私はそんな影で支えるジョーンズがとても好きです。そして今回はジョーンズが輝くレッド・ツェッペリンのオススメ楽曲を紹介します。

Immigrant Song

「Immigrant Song(移民の歌)」では、プラントのパワフルで高らかに歌い上げる声やボーナムの華麗なドラミング、そしてペイジのギターリフに耳を奪われます。

しかし私が初めて「Immigrant Song 」を聴いた時に感じたことは「サビのベースはえーーーっ!!」でした。高校生の頃ベースをやっていた私にとって衝撃的な曲で、一気にレッド・ツェッペリンに飲み込まれていったのです。

それはジョーンズの他の音を邪魔しないベース本来のドッシリ感と、見えないところでテクニカルなことをこなすおしゃれさでした。「Immigrant Song」はジョーンズの魅力と楽曲の聴きやすさもありますよ。



Black Dog

レッド・ツェッペリンの楽曲には印象的なリフが多く残されています。そして、そのリフの数々を作ったのはギターのジミー・ペイジだと思っていますよね。

実はペイジだけじゃなく、ジョーンズもリフ作りには大きな役割を果たしていたのです。ジョーンズが作ったリフの中で最も有名なのは、「Black Dog」でしょう。名盤として知られている「Ⅳ」の1曲目に収録されていて、ハードロックさに加えて、リフとドラムのリズムのズレが素晴らしいノリを出しています。

ボーカルと楽器隊のコールアンドレスポンスになっているところがかっこいいです。

Achilles Last Stand

ジョーンズのベースが最も冴え渡っているのは間違いなく「Achilles Last Stand」でしょう。一見地味っぽく聴こえるかもしれませんが、一定のリズムで凄まじいグルーブ感を出しています。

ボーナムのリズムとジョーンズのベースが半端なく絡み合った疾走感溢れる楽曲です

「レッド・ツェッペリンはやっぱりギターだろ!」って思っているそこの少年もこの曲を聴けばリズム隊がなす、グルーブ感をいうのを味わえます。ジョーンズが最も輝くベースをご賞味ください。



Living Loving Maid(She’s Just a Woman)

ロックンロールを感じさせる楽曲の一つに「Living Loving Maid」があります。この曲自体疾走感とノリの良さから大好きな曲だったのですが、聴けば聴くほどベースの役割が大きいように感じてきました。

裏拍子にアクセントを置いている部分があるのですが、その時のノリがすごく良いのです。全て表の拍子でこの曲が進んでいったら、50年代のロックンロールのようにサラーっと流れるような音楽になっているような気がします。

音楽的な理論とか全く私にはわかりませんが、裏表紙とリフの部分のベースがグルーブ感をうまく表現しているように思います。百聞は一見にしかず。ロックンロールのようなノリの良い楽曲が好きなら、聴いてみる価値ありですよ。

Kashmir

レッド・ツェッペリン後期の大作といえば「Kashmir」となるでしょう。ドラムの4/4拍子に対して、ストリングスやギターが3/4拍子という難解な音楽になっているのですが、このアレンジを勤めたのがジョーンズなのです。

ストリングスのアレンジは全てジョーンズが行ったといいます。そしてライブではベースではなくオルガンを弾いています。ジョーンズのアレンジャーとしての才能とオルガンのテクニックの両方がわかる楽曲です。

ベースではなく申し訳ないのですが、「Kashmir」なしにはジョーンズの魅力は語れないと思いあげました。



目立たなかったものの、レッド・ツェッペリンには間違いなく不可欠な存在だったジョン・ポール・ジョーンズ。レッド・ツェッペリンがロック界にいまなお輝かしい楽曲を残せたのは、彼の力があったからかもしれません。