「ジャズに興味はあるんだけど、どのアーティストから聴けばいいのかわからない」
そんな方も多いですよね。私もジャズに興味を持ち始めた時はどの楽曲から聴けば良いのわからずに、ツタヤでジャケ借りして聴いていました。しかしそんなのお金のムダ!
この記事はジャズシンガーの入門編です。ジャズシンガーとして有名なのはもちろん、聴きやすさ重視で選ばせていただきました。聴きやすさ重視ですので、ビリー・ホリディなどが入っていないのは申し訳ない。
これからジャズを聴きたいと思っているあなたには役立つと思いますよ。
Contents
Etta James(エタ・ジェイムズ)
最初に紹介するシンガーとしてふさわしいかどうかわかりませんが、ジャズというジャンルの中ではロックを感じるパワフルな声が特徴的です。ジャズ界からは珍しくロックの殿堂入りを果たしています。ロック好きにはたまらなくかっこいいですよ!
小さい頃からゴスペルを歌っていたのでソウルフルなR&B感が強く、その後のアーティストに大きな影響を与えています。ジャニス・ジョップリンは大きな影響を受けたといいます。
Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)
女性ジャズシンガーを紹介するならエラ・フィッツジェラルドは外せない存在です。多くの有名ジャズミュージシャンと共演を果たし、モダンジャズのシンガーとして確固たる地位を築き上げました。
美しく滑らかで深く濃厚な歌声にはファンがとても多いです。私も初めて聴いた時はその心地よさに心奪われました。三代女性ジャズシンガーの一人とも呼ばれるほどの実力がありますよ。
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
フランク・シナトラもジャズシンガーを語る上では外せない一人です。60年代のビートルズ、50年代のエルヴィス・プレスリー、40年代のフランク・シナトラというほど人気がありました。20世紀を代表するシンガーとも言えますね。
フランク・シナトラは多くの名曲を残しました。ジャズを知らない人でも聴いたことある楽曲ばかりでしょうし、声すら知っている人もいるかもしれませんね。シナトラの大人で落ち着きのある声とスウィングに乗るのが非常に素晴らしい。とりあえず聴けばわかります!
Chet Baker(チェット・ベイカー)
チェット・ベイカーは50年代後半に女性人気を獲得したシンガーであり、トランぺッターです。いやシンガーではなくトランぺッター。トランペットが本業なのですが、歌ってみたら非常に魅力的な声だったパターンの人です。
中性的な声と余計な音を削ぎ落とした音楽に惚れ惚れします。そしてちょっと鬱っぽいダークネスな雰囲気がたまらなくかっこいい。
私は10代の頃にジャズを歌いたくてボーカル教室に通った経験があるのですが、このチェット・ベイカーのようになりたいとずっと思っていました。私が最も好きなジャズシンガーです。
Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)
サッチモことルイ・アームストロングもジャズを知らなくても聴いたことある人が多いでしょう。それは特徴的なダミ声です。唯一無二の深く味のあるダミ声が美しい。一度聴いたら忘れることはありません。また笑顔で楽しそうに歌っているのがさらなる魅力ですよね。
実はルイ・アームストロングもチェット・ベイカーと同じく本業はトランペットなのです。しかもトランペットと出会ったのは刑務所の中というのだから驚きです。
トランペットの魅力が彼を更生させたのでしょう。
Julie London(ジュリー・ロンドン)
ジュリー・ロンドンは元々女優として数々の作品に出演していました。しかし女優として大成することはなく、ジャズクラブで歌うようになります。そしたら人気は一気に爆発します。
ジュリー・ロンドンはハスキーでスモーキーな歌声がタバコの煙のようにただよいます。そして女優としてスカウトされるほどに美人だったので、当時の男性たちを魅了したことでしょう。
また八代亜紀もジュリー・ロンドンの歌声に心奪われたことをテレビで語っていました。
Norah Jones(ノラ・ジョーンズ)
2000年以降に登場したジャズシンガーで最も有名な一人ではないでしょうか。ノラ・ジョーンズは私が初めて聴き入ったジャズシンガーです。彼女もジュリー・ロンドンと同じようなスモーキーな声が特徴で、どこか懐かしさを感じるのです。
最も人気になった「Don’t Know Why」はグラミー賞も総なめにしました。静かな波に乗っているような滑らかな声と横揺れ感じる楽曲に脱帽です。
初めてジャズを聴く人にはとても聴きやすいシンガーですよ。
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
エラ・フィッツジェラルドと同じく三代女性ジャズシンガーの一人として数えられているサラ・ヴォーンは力強く濃厚な声が特徴です。また声域が広い!そして低い音が魅力的なのです。
サラ・ヴォーンは一度聴いたら脳みそに突き刺さるような粋の音楽です。そしてその激しさはロック好きをもトリコにします。私は激しい音楽が好きだったから彼女のアルバムをヘビロテしたのかもしれません。
Nat King Cole(ナット・キング・コール)
初めてナット・キング・コールの声を聴いた時に感じました。これが男性ジャズシンガーの声だと。そのくらい教科書的な、お手本のような歌を歌っているイメージです。
そして名曲を多く輩出していることでも有名です。ポピュラーな歌声と響く低音に魅了されます。またジャズを聴いたことない人でも親しみやすいのでオススメのシンガーですよ。日本語でも歌われる「L-O-V-E」は彼の最大のヒット曲です。
Nina Simone(ニーナ・シモン)
黒人らしい野太い男らしい声にファンも多いです。私も最初聴いたときは男なのか女なのかわかりませんでした。堂々とした勇ましい声に最初は圧倒されたことを覚えています。そのくらい印象的な声でしたね。
また彼女はジャズだけでなくブルースやゴスペル、ポップスの音楽要素も取り入れ、唯一無二のサウンドを作り出しています。ぜひ聴いてほしいシンガーの一人です。
「ジャズを聴いたことない人が最初に聴きたいジャズシンガー」を10人厳選しました。正直どのシンガーもそれぞれの魅力があり、ハマる人とハマらない人がいると思います。今回はなるべく同じようなシンガーに偏らないようにしましたので、あなたの好きなシンガーが一人くらいは見つかれば良いかなと。。。
そんな風に思っております!