Rock

Helter Skelter (ヘルタースケルター)が生んだ悪夢と意味:ビートルズからチャールズ・マンソンへ

 

世界的ロックバンドのThe Beatles(以下ビートルズ)は、200以上の曲を世の中に送り出しています。

小学校の歌集にも載っている「Let It Be」などは有名ですし、誰でも1回は聴いたことありますよね。

とてもポップで良い曲が多いのですが、サイケデリックなどのドラッグをイメージした音楽も多く作っているのです。

その中でも「Helter Skelter事件」という残虐な事件にも繋がってしまった曲のHelter Skelter(ヘルタースケルター)も忘れてはいけません。

この記事では、ビートルズを代表する曲である「Helter Skelter」に迫ってみましょう。

Helter Skelterとはどんな曲?

Helter Skelter(ヘルタースケルター)という言葉聞いたことありますでしょうか。

実は沢尻エリカ主演、蜷川実花監督で有名な映画、「ヘルタースケルター」はこのビートルズから取ったとも言われています。

Helter Skelterは、

・らせん状の滑り台

・混乱している

という意味です。

聴いてわかりますが、激しいギターとシャウトがめまいや頭をクラクラと錯覚させますよ。

Helter Skelterはビートルズ史上最も激しい曲だとも言われていて、ファンも多い曲です。

普段のビートルズは、主にベース担当のPaul McCartney(ポール・マッカートニー)と、ギターのJohn Lennon(ジョン・レノン)の2人によって作詞作曲がなされます。

・ポールはバラードやポップ調の強い音楽

・ジョンは感情むき出しの激しい音楽

お互いに作曲の路線が違うのが特徴ですね。

このHelter Skelterは、ジョンが作りそうな音楽なのですが、作曲したのはポールなのです。

私にはとても驚きましたね。

なぜこんなに激しい音楽を作ったのか、ポールはこう語っています。

「The Who(ザ・フー)のように激しい音楽を作りたかったんだよ」

当時ビートルズと並んで人気の高かったザ・フーは、激しい音楽と破壊パフォーマンスで人気を獲得していました。

ポールはザ・フーに影響されたと言いますが、真実はどうなのか。。。

 

この頃にビートルズは人間関係の悪化により、ポールもイライラが募っていたのかもしれません。

いつもは激しい音楽担当のジョンに対して、「俺はこんな曲も書けるんだぜ」とアピールしたかったのかもしれません。

少なくとも私はそう思います。

そしてジョンはポールに負けじと、美しいサウンドの「Good Night」を作曲するのです。

とにかく仲悪すぎ!

チャールズマンソンに与えた影響

チャールズ・マンソンって誰!?

チャールズ・マンソンとは

90年代に成功を収めたマリリン・マンソンはご存知だろうか。

実はこの「マンソン」という名前は、他ではないチャールズ・マンソンから取っているのです。

「マリリン・モンローは美の象徴だ。チャールズ・マンソンは悪の象徴だ。そこからマリリン・マンソンって名前をつけたんだ」

これは実際に、マリリン・マンソンが語っていることです。

 

悪の象徴チャールズ・マンソンとは誰なのか、それはカルト集団「マンソンファミリー」の指導者であり、音楽家なのです。

父親はおらず、幼い頃に母親には見放されたチャールズ・マンソン。

祖父母の家に引き取られるが、窃盗などの悪さばかりを繰り返します。

その結果18歳にはブラックリスト入り。

刑務所には度々お世話になっていたが、出所後には家出した少女を集めた「ファミリー」という集団を作り始めます。

その集団をうまく洗脳していき、そして利用。しまいには殺人事件を起こすのです。

 

チャールズ・マンソンがファミリーを作り始めたのは1967年。

その頃はラブ&ピースを掲げるヒッピーが流行していました。

東洋文化に傾倒し、ヒゲをはやしているイメージですね。

実はチャールズ・マンソンも、ヒゲをはやしていて、アウトローなところがあり、ヒッピーにはウケたと考えられているのです。

ヒッピー文化が「マンソンファミリー」の形成を加速させた??

そんな風にも言われていますね。

 

pinterestより引用

 

チャールズマンソンにとってのHelter Skelter

 

ここでやっとHelter Skelterの登場です。

ポールは「ザ・フーのように激しい音楽を作りたい」ということで作った曲なのですが、アホなチャールズ・マンソンはこの曲を、「黒人が勢力を増し、白人とぶつかる!そして核戦争が起こるのだ!!」と考えたらしいのです。

まぁ逆にそんな発想ができるのはすごいな。。。

 

人類の終わりが近々くると予言し、ファミリーにその思想をすり込ませていったのです。

 

残虐な事件を起こす

 

チャールズ・マンソン率いる「マンソンファミリー」は、金が目当てで人を殺したり、イラっとした腹いせに人を殺したりし始めるのです。

その数は計5人。

 

最も代表的な事件は「Helter Skelter事件」とも呼ばれている、人気女優シャロン・テートの殺害です。

この理由がなんとも残酷。

 

チャールズ・マンソンは恨んでいたレコード会社のプロデューサーを殺害しようと、自宅を訪れたことがありました。

しかしその時にはもうそのプロデューサーは引っ越していて、そこには女優のシャロン・テートと旦那で映画監督のロマン・ポランスキーが住んでいたのです。

その時チャールズ・マンソンは使用人にぞんざいに扱われたことに腹を立て、ここに住む住人である2人を殺そうと計画を立てたのです。

 

使用人の扱いに腹を立て殺しを行う。まじでやばいやつです。

 

そしてある晩に忍び込み、女優のシャロン・テートを殺害するのです。

この時シャロンは妊娠8ヶ月、「子どもだけでも助けて!」と言っても無駄。身体中めった刺しにされ、お腹の中の赤ちゃんともに亡くなったのです。

その部屋の壁には血で「Death To Pigs(豚どもに死を)」と書かれていました。

 

ここでさらに恐怖だと感じたのは、チャールズ・マンソンはとどめを刺していないことです。

チャールズ・マンソン自身は直接人を殺したことがなく、自らの手を汚さない汚いで、ファミリーの一部が殺していたとのこと。もちろん指示を出したのはマンソンですよ。

 

チャールズ・マンソンには、「クローズゼロ」観て欲しい。傍観者のダサさがわかるから。

ちなみに旦那であるロマン・ポランスキーは家におらず殺されていません。現在も生きています。

 

その後のチャールズマンソンたち

 

もちろん殺人を犯した「マンソンファミリー」は死刑が確定し、チャールズ・マンソンもそれを指揮したとして死刑になりました。

しかし死刑の確定後すぐに、カリフォルニア州の死刑撤廃により死刑から終身刑へ減刑されています。

 

チャールズ・マンソンは2017年11月19日に死亡しています。

 

Helter Skelterの音楽的影響

 

Helter Skelterはハードロックやメタル界で人気が高くカバーしているアーティストが非常に多いのです。

エアロスミスやボン・ジョヴィ、モトリー・クルーなど、好んでカバーしています。

 

そしてこのヘビーなサウンドと、サイケデリックを感じさせるめまい感がその後のロックには大きな影響を与えていくのです。

1968年という年代でこのような音楽はかなり目新しいものであったと思います。

ロックが最も進化していった時代に、新たなロックの形を提示している音楽とも言えるでしょう。