ローリングストーン誌の「最も偉大なギタリスト100人」では2位。世界3大ギタリスト(リンク)にも選ばれているエリック・クラプトン。
20代で「Clapton is God」と呼ばれるほどのギターテクを持ち、さまざまなバンドやソロで活躍しています。
エリック・クラプトンを知らない人でも聴いたことある曲はたくさんあるでしょう。そんな大人ミュージシャンのエリック・クラプトンの名曲を紹介していきます。
Contents
エリック・クラプトンを初めて聴くならこの名曲3選
「とりあえず何聴いたらいいの!?」という方には、まず聴くべき超有名な3曲を紹介します。
おそらく全ての楽曲聴いたことがある方がほとんどだと思います。外せない名曲3選です。
Layla
あまりにも有名な名曲の「Layla」。リフを聴いたら洋楽を聴いたことない人でも、「あっ、これ知ってる!」と言うこと間違いなしです。
ただ「Layla」はエリック・クラプトン名義の活動ではなく、デレク・アンド・ドミノス(Derek & The Dominos)の名義でリリースした楽曲。エリック・クラプトンはさまざまなバンドで活動しているため、名義がごちゃごちゃになるのがあるあるです。
「Layla」は疾走感あふれる前半とメロウな落ち着きのある後半の2部構成になっています。有名なのは前半ですが、後半のクラプトンのギターがとても心に沁みます。
Change the World
エリック・クラプトンの楽曲の中でも、知名度と人気の両方を持った楽曲が「Change the World」です。グラミー賞の最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞などを獲得した楽曲でもあります。
「Layla」のようなゴリゴリなロックではなく、アダルトでコンテンポラリーなサウンドが気持ちいい。エリック・クラプトンも50歳を超えての楽曲なので、声に味がありますね。
Sunshine of Your Love
「Sunshine of Your Love」は、エリック・クラプトンが1966年に結成したクリームの名曲。クリームはハードでサイケデリックなサウンドが特徴的。テクニカルなメンバーのバチバチなぶつかり合いがクリームの魅力でもあります。
「Sunshine of Your Love」は、不安にさせるようなギターリフが印象的です。ギター初心者なら誰もがコピーしたことがあるでしょう。
ウーマントーンとリフのふわふわ感がたまらないです。
エリック・クラプトンのロックな名曲3選
エリック・クラプトンはブルースをベースにしながら、ハードロックやサザンロックなど、さまざまなジャンルの音楽を創っています。
そんなエリック・クラプトンの楽曲の中でも、ハードでロックしてる楽曲を3つ紹介します。
Crossroads
エリック・クラプトンのハードな名曲といえば「Crossroads」は外せません。クリームの名盤「Wheels of Fire」に収録されていて、個人的にクリームを聴き始めるきっかけになった楽曲です。
原曲は、デルタブルースの伝説ロバート・ジョンソンの「Cross Road Blues」という楽曲。この原曲を元に、激しいリフが作られています。正直、原曲とはかなり違いますね。
アルバム「Wheels of Fire」に収録されているのはライブ音源です。熱気を帯びたエリック・クラプトンのギターソロは超最高。
White Room
名曲「White Room」もクリーム時代の楽曲です。最近では、映画「ジョーカー」の挿入歌としても使われたので、知っている人もいるかもしれないですね。
クリームといえば「White Room」と言っていいほど、バンドを代表する楽曲で、サイケデリックなハードサウンドが特徴的。ベース担当のジャック・ブルースがボーカルのため、エリック・クラプトンがギターを思いっきり引き倒しています。
若かりし日のエリック・クラプトンのハードギターを聴きたいなら「White Room」おすすめです。
Cocaine
エリック・クラプトンが1977年にリリースしたアルバム「Slowhand」に収録された楽曲。元々J.J. Caleの楽曲のカバーで、シンプルなギターリフのブルースです。これがめちゃくちゃかっこいい。Simple is Bestとはまさにこのことかもしれません。
ギターソロは熱く激しいというよりは、コカインでハイになっているかのような気持ちの良いソロ。ただ、歌詞の内容は「コカイン最高!」みたいな感じで、現在ならリリース不可能な内容です。
エリック・クラプトンのソロ時代の大名曲ですし、クリームの時のハードなサウンドとは少し違ったところが面白いですよ。
エリック・クラプトンのメロウな名曲3選
エリック・クラプトンはハードなサウンドからバラードまで幅広い音楽を制作しています。
ここでは、エリック・クラプトンの楽曲の中でも、スローで味わいのあるバラードを中心とした名曲を紹介します。
Tears in Heaven
エリック・クラプトンの中でも人気のバラード曲といえば「Tears in Heaven」です。息子のコナーくんが不慮の事故で亡くなったことを受け制作した楽曲で、エリック・クラプトン自身を立ち直らせた楽曲でもあります。
そんな背景を知った上で「Tears in Heaven」を聴くと、切ないバラードがより切なく聴こえてくるでしょう。ギターに注目というよりは、父親だからこそ出せる味わい深さと奥ゆかしさにグッと心を掴まれます。
特に「Tears in Heaven」が収録されているアルバム「Unplugged」は超名盤。MTVのUnpluggedを有名にしたアルバムと言っても良いでしょう。
Bell Bottom Blues
エリック・クラプトンの中でも最高のバラードソングの1つが「Bell Bottom Blues」です。デレク・アンド・ドミノス名義での楽曲で、エリック・クラプトンの苦悩が垣間見える楽曲でもあります。
ジミ・ヘンドリクスやデュアン・オールマンの死、叶わぬ恋への苦悩などに悩まされていました。「Bell Bottom Blues」は特に、叶わぬ恋への苦悩が表された楽曲です。
甘く切ないスローナンバーに聴き惚れてしまうこと間違いなしの名曲ですよ。
After Midnight
エリック・クラプトンのソロ名義での初アルバム「Eric Clapton」に収録された「After Midnight」は、J.J. Caleが原曲の楽曲。ノリノリなアップテンポがポップさを出していて、とても聴きやすい。
ゴスペルのようなコーラスを加えていてブラックミュージックのような雰囲気があるのが最高です。ゴリゴリにギターを弾き倒しているわけではありませんが、ギターがかっこいい。ゴスペルとロックの融合とも言えるでしょう。
個人的におすすめの名曲4選
エリック・クラプトンの魅力を9曲だけで語ることはできませんし、何より個人的に好きな名曲も多いです。
ここでは4曲に絞って、個人的ベストソングを紹介します。
Double Crossin’ Time
1966年にリリースされた「Blues Breakers With Eric Clapton」に収録されている楽曲。ヤードバーズを脱退した後、ブリティッシュブルースの父と呼ばれたジョン・メイオールのバンドにエリック・クラプトンが参加。
正直、エリック・クラプトンのどのアルバムよりも、ギターのかっこよさが際立っているのではないでしょうか。
アメリカ由来のブルースをここまでサラッと弾き倒せるのは、当時エリック・クラプトンくらいしかいなかったでしょう。
クラプトンのギターとメイオールのボーカルが最高にかっこいい楽曲です。エリック・クラプトンのクールでかっこいいギターを聴くなら、アルバム「Blues Breakers With Eric Clapton」と「Double Crossin’ Time」は必聴です。
Presence of the Load
ブラインド・フェイス時代の楽曲「Presence of the Load」は、必聴すべき名曲。スローなバラードソングがグッと沁みます。そして何より、2分半を超えた瞬間、倍速で始まるギターソロ。
いきなり燃え上がるようなハードサウンドに度肝を抜かれること間違いなし。ブラインド・フェイスはアルバム1枚しか出していませんし、6曲のみの収録のため、全て聴いてしまうのがおすすめです。
While My Guitar Gently Weeps
「While My Guitar Gently Weeps」は、エリック・クラプトンが参加したビートルズの楽曲。実は、ビートルズのジョージ・ハリスンと親交があったクラプトンがジョージにお願いされて参加しています。
ビートルズサウンドに混じるクラプトンのギターは新鮮で聴き応えバツグン。ビートルズのメンバーだけでは、このようなサウンドは作れないでしょう。エリック・クラプトンのかっこいいギターが冴える名曲です。
ちなみにYouTubeの動画は、ビートルズのポール・マッカートニーとリンゴ・スター、エリック・クラプトンのライブ映像です。
Forever Man
エリック・クラプトンの楽曲の中では、あまり名曲として語られていない気がする「Forever Man」。クラプトン自身も40歳になり、イケオジな雰囲気が出てきた頃の名曲です。
泥臭いブルースというよりも、鮮やかでストレートなロックサウンドが特徴。また、クラプトンの伸びのある声がたまりませんし、メロディも一度聴いたら耳に残ります。リフもソロもかっこよくて非常に聴きやすい。個人的には必聴の名曲です。