ヘヴィメタルの元祖として有名なバンドのBlack Sabbath(ブラック・サバス)。1970年にデビューしたブラック・サバスは、ブルースロックをハードなサウンドへと昇華して行ったバンドのひとつでもあります。
日本ではハードロックの3大バンドとして、
- レッド・ツェッペリン
- ディープ・パープル
- ブラック・サバス
があげられています。
なぜかこの当時はリフ推しのバンドが多く、この3つのバンドそれぞれが特徴的なリフを作り出していきました。その中でもブラック・サバスのリフは、ダークネスで重いのが特徴です。
この記事では、「ブラック・サバスを聴いたことないけど興味はある!」という方にオススメ楽曲を紹介します。ブラック・サバスらしいリフを用いた楽曲を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
Contents
ブラック・サバスのリフ名曲10選!
ブラック・サバスの特徴的なリフは、バンドのギター担当であるトニー・アイオミが生み出しています。別名リフマスターとも呼ばれていて、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」の2011年版では、25位に選ばれています。
ランキング形式ではなく、リリース年が古い楽曲順に並べています。最初に紹介するものがもっとも古いので、音も乾いた軽さを感じますよ。
Black Sabbath
ブラック・サバスがリリースした1枚目のアルバムは、バンド名の「Black Sabbath」をそのままタイトルにしています。そしてアルバム「Black Sabbath」の1曲目の楽曲も「Black Sabbath」なのです。
「ブラック・サバスってどんなバンドなの?」という疑問を持っているなら、まずは聴いてみましょう。恐怖で鳥肌が立つようなリフと鐘の音、ロックでは珍しいほどのスローテンポ、その全てが恐怖をあおります。
しかしブラック・サバスの楽曲全てにおいて言えるのは、途中から曲に展開があることです。重苦しいリフから、転がるようなノリの良いリフに変わっていきます。この展開こそブラック・サバスの大きな特徴であり、わたしを虜にした部分でもあります。
The wizard
楽曲「Black Sabbath」の次に収録されている楽曲が「The Wizard」です。ハーモニカが登場するのですが、ボブ・ディランが演奏するようなフォークの雰囲気を微塵も感じません。むしろハーモニカの音がめっちゃ怖い。
またハイテンポで重くのしかかるリフがヘヴィメタルの始まりを予感させます。1枚目のアルバムではもっとも聴きやすい楽曲だと思いますので、ぜひ聴いてみてくださいね。
War Pigs
2枚目にリリースしたアルバム「Paranoid」の1曲目に収録された楽曲です。1枚目のアルバムと同様に重くのゔぇ〜としたギターが印象的。パワーコードで攻めるリフがブラック・サバスの特徴を表しています。
そして楽曲「Black Sabbath」と同じく展開がある楽曲なので飽きることもありません。何よりドラムのビル・ワードのドラムが炸裂しています。ブラック・サバスのスローで間を開けたようなリフは、ドラムにとって遊びを加えられるのでしょう。
てか、ライブ映像かっこいい。。。
Iron Man
ブラック・サバスの名曲、名リフといえば「Iron Man」に異論がある人はいないでしょう。ブラック・サバスの特徴的なリフは「Iron Man」にすべてつまっています。スローテンポであり、パワーコードであり、のゔぇ〜とした歪み、そしてギターとベース、ボーカルがリフの上に乗っかっているのです。
こんなにリフの上に乗り続ける楽曲って珍しいと思います。そしてひとり残されたドラムが間を埋めるように炸裂するのです。
最初聴いたときは「なにこれ?」と思うかもしれませんが、聴いたあとは脳裏にリフが張り付きますよ。まさに中毒系サウンドです。
Children of the Grave
「Children of the Grave」はブラック・サバスの3枚目のアルバム「Master of Reality」に収録された楽曲です。このアルバムからギターのトニー・アイオミは、ギターチューニングを1音半下げて演奏しています。そのためさらにヘヴィで不気味なサウンドに。
「Children of the Grave」は、ミュート音を使ったリフが特徴的で、ダークネスの中に疾走感があります。重いサウンド好きな方には、特にオススメですね。
Supernaut
4枚目のアルバム「Black Sabbath Vol.4」に収録された楽曲です。パワーコードやスローテンポを感じるリフではありませんが、わたしはブラック・サバスのリフの中でもっとも好きなリフです。
いやっ!むしろ今まで聴いてきたリフの中で、もっともかっこいいかもしれません!そのくらい「うわ〜めっちゃリフ!」って感じます。とにかくハードでラウドで、破壊力のあるリフとドラミングが印象的です。聴いていて飽きないように、途中からの展開も聴きどころですよ。
Sabbath Bloody Sabbath
「Sabbath Bloody Sabbath」は5枚目のアルバムのタイトルでもあり、楽曲のタイトルでもあります。楽曲作りにスランプを感じていたメンバーは、古城クリアウェルでチカラをもらい、アルバム「Sabbath Bloody Sabbath」を完成されたという話が残っています。そのくらい楽曲制作に行き詰まりを感じていた中で完成させたアルバムなのです。
ブラック・サバスらしいダークネス感は残しつつ、アコースティックなサウンドなども加えて新たなブラック・サバスが完成した瞬間でもあります。
Hole in the Sky
正直6枚目のアルバム「Sabotage」以降の楽曲ってあまり聴かないんですよね。聴くとしたらギリギリ「Sabotage」までと言った感じです。
ただ「Sabotage」の中にもかっこいいリフ楽曲があります。それが「Hole in the Sky」です。ブラック・サバスらしいかと言われれば少し違う感じですね。どこかスラッシュメタルのような雰囲気すら感じます。
しかし破壊力バツグンでハイテンポなサウンドは、なかなか聴きごたえがありますよ。ハードサウンドが好きな人なら「Hole in the Sky」を一度聴いてみてください。
Zero the Hero
ブラック・サバスのボーカルを勤めてきたオジー・オズボーンは1979年にバンドを脱退します。そのあとボーカルとして加入したのがレインボーのボーカルだったロニー・ジェイムズ・ディオでした。
しかしディオも1982年には脱退。そのあとは、ディープ・パープルのボーカルだったイアン・ギランがボーカルとして加入します。
そのイアン・ギラン時代に作成されたアルバムが「Zero the Hero」を収録した「Born Again」です。正直わたしは、オジー・オズボーン在籍時のブラック・サバスしか聴きませんが、他のボーカルも10選に入れたほうが良いかなと思い「Zero the Hero」を選びました。
この時期のブラック・サバスにはダークネスさはありますが、ベタベタしたような恐怖を感じることはありません。その中でもダークネスであり、重くかっこいいリフが「Zero the Hero」です。興味ある方は聴いてみてください。今までのブラック・サバスとは全く違いますよ。
Loner
ボーカルを替えながらもトニー・アイオミを中心に活動をしてきたブラック・サバス。2013年にリリースした「13」というアルバムでは、オリジナルメンバーであるトニー・アイオミ、オジー・オズボーン、ギーザー・バトラーの3人が集まって作ったアルバムです。
これが久々にリリースしたブラック・サバスのアルバムであり、ブラック・サバス最後のアルバムであり、初めてアメリカで1位を獲得したアルバムでもあります。アルバム「13」は、初期のブラック・サバスが蘇ったようなアルバムで、わたしは鳥肌が立ちました。。。
ブラック・サバス全盛期を実際に聴いていないわたしがリアルタイムでブラック・サバスの全盛期を聴いているような感覚におちいりました。そして「Loner」は、まさにオジー・オズボーン在籍時に使われたリフです。「ブラック・サバスといえばこのリフだ!」そう感じます。
ブラック・サバスは2017年で解散しました。