「日本ではAC/DCは知名度が低い」なんて言われていますが、本当に間違いありません。最高にハードなロックサウンドを響かせながら、ポピュラーな人気も獲得。アルバムセールスに関しては「Back in Black」は、アメリカ史上で2番目に売れたアルバムです。
1位は何を隠そうマイケル・ジャクソンの「Thriller」ですから、その人気っぷりは凄まじいものがあります。
日本でもっとAC/DCを知ってもらうために、名曲ランキング10を作りました。また、10曲に収まらなかった5曲も紹介します。
ぜひAC/DCの最高ロックサウンドに酔いしれてみてください。
Contents
10位、I’t a Long Way to the Top
1976年にリリースされた1枚目のアルバム「High Voltage」の冒頭を飾る楽曲。AC/DCが世界へ羽ばたいたアルバムの1曲目ということで、すさまじいエネルギーを感じます。
ギター2本の絡み合いとバグパイプが印象的。AC/DCらしいノリの良さはすでに完成されていますね。
1976年リリースの「High Voltage」は、オーストラリアですでにリリースされていた2枚のアルバムを合わせたコンピレーション的なアルバムです。
9位、Shoot to Thrill
AC/DCを初めて聴いたときに「この曲かっけぇ!」とどハマりしたきっかけの楽曲。アルバム「Iron Man 2」の冒頭の曲であり、ノリノリなハードサウンドがたまりません。
実験的なアルバムを出してみたり、ジャンルを超えたサウンドを作ったりするのが大御所バンドというイメージですが、AC/DCはストレートなロックを奏で続けています。そんなストレートなロックを存分に感じるのが「Shoot to Thrill」です。
8位、T.N.T
1枚目のアルバム「High Voltage」に収録された名曲。オーストラリアでは2枚目のスタジオアルバムのタイトルにもなっています。「オイ、オイ」の掛け声と「T N T ダイナマイト」のコーラスが印象的。ライブ盤では「オイ、オイ」の掛け声の盛り上がりがハンパじゃないです。
歯切れとノリが良いギターリフに乗っかるリズム隊が主張少なくて好きですね。アルバム「High Voltage」ではもっともかっこいい曲だと思います。
7位、You Shock Me All Night Long
名盤「Back in Black」のリードシングルになった大ヒット名曲。AC/DCのハードなロックサウンドはそのままで、キャッチーなメロディーにポップな聴きやすさが特徴的。
ギターのリフがまさにAC/DC。聴いていて飽きが来ませんし、ノリの良さが最高です。
6位、Riff Raff
4枚目のアルバム「Powerage」に収録された豪速球なロックソング。スピード感とリフのかっこよさ、ボン・スコットの熱唱にギターソロ、全ての要素が激アツで超絶ロック。
世界的に売れる前のハングリー精神あふれる時期のAC/DCエネルギーを感じられる楽曲です。AC/DCにはかっこいいリフがたくさんありますが、「Riff Raff」は常軌を逸しているほどかっこいい。
5位、Whole Lotta Rosie
超名盤「Let There Be Rock」に収録された超ロックな楽曲。個人的には最高のロックソングと言いたいレベル。AC/DCに限らず、ロック界に残る大名曲です。
ゴロゴロと高速で転がり落ちる石のように爽快感があふれ、ボン・スコットの叫びも最高。リフがかっこいいのは10秒聴けばわかること。何より、ライブ盤「If You Want Blood, You’ve Got It(ギター殺人事件)」の「Whole Lotta Rosie」はエネルギーがすごいので必聴です。
4位、Let There Be Rock
タイトルと同名のアルバム「Let There Be Rock」に収録された楽曲。「Whole Lotta Rosie」と並ぶAC/DCの熱さを感じる大名曲です。
ロックンロールにハードが加わり他ではマネできない激しいサウンドになっています。「Whole Lotta Rosie」と同様に、ライブ盤「If You Want Blood, You’ve Got It(ギター殺人事件)」がものすごくかっこいいです。
元ネタは聖書らしいですが、詳しくないのでそこら辺はわかりません。
3位、Highway to Hell
AC/DCの名曲といえば「Highway to Hell」をあげる人も多いでしょう。シンプルかつノリの良いリフが印象的で、一度聴いたらすぐに頭に焼き付きます。
「Highway to Hell」とみんなで大合唱できるのも魅力で、視聴者も楽しめるロックと言えるでしょう。「Highway to Hell」とは、当時のAC/DCの忙しさを表しているとか。
「Highway to Hell」が収録された同タイトル名のアルバムは、世界で爆発的なヒットになります。世界的に受け入れられるきっかけになった楽曲でもありますね。
2位、Thunderstruck
AC/DCの全盛期は70年代後半から80年代前半が爆発的な人気で名盤をリリースしてきました。「Thunderstruck」は90年にリリースされた「Razors Edge」に収録された超名曲です。
AC/DCの底力を見せつける楽曲でありアルバムでもありました。「Thunderstruck」は最初に始まるギターリフがエグいほどかっこよく、そこにさらにかっこいいギターフレーズが乗っかり、同じ音を弾くベースとパワフルなドラムが加わります。
もはや全ての要素がかっこよすぎるんです。「Thunder」とみんなで掛け合うのも最高に乗れます。AC/DCの名曲ではなく、ロック史に燦然と輝く名曲です。
1位、Back in Black
AC/DCの名曲といえば、間違いなく「Back in Black」が1位でしょう。同名アルバムは、アメリカで史上2番目に売れたアルバムということもあり、楽曲の知名度は高いです。
そして何より、シンプルなリフがかっこいい。「Back in Black」のリフのかっこよさは、余計なことを全て排除して、単純な音と単純なノリだけで作っているところ。正直、ここまでかっこいいリフは80年代以降稀だと思います。
AC/DCのロックの追求が見られる超名曲です。
AC/DCランキング外の名曲5選
AC/DCは1973年からずっと活動を続けています。2020年には新しいアルバムをリリースするなど、現在でも精力的な活動をしているため、10曲だけで名曲を語ることができません。
ということで、5曲だけかっこいい名曲をプラスで紹介します。
Dirty Deeds Done Dirt Cheep
Hells Bells
For Those About to Rock
Monkeytalks
Rock ‘N’ Roll Train
AC/DCのプロフィール・特徴
AC/DCはオーストラリア発のロックンロールバンドであり、70年代を代表するバンドでもあります。名盤「Back in Black」は全世界で5000万枚の売り上げを達成し、マイケル・ジャクソンの「Thriller」、イーグルスの「Greatest Hits 1971-1975」に次ぐ史上3番目の売り上げを記録しています。
アルバム数は世界で2億4000万枚を越え、歴代10位の記録を達成している超モンスターバンドでもあります。
AC/DCの中核となるメンバーは、アンガスとヤングの兄弟です。見た目は地味ですが安定したギターを弾くアンガスとステージ上をスクールボーイの格好で駆け回り、AC/DCのマスコットキャラ的なヤング。
2人がオーストラリアでバンドを結成。AC\DCとして活動したのは1973年の時でした。オーストラリア国内で1枚目のアルバム「High Voltage」を1975年1月にリリース。1975年12月には2枚目のアルバム「T.N.T」がリリースされました。
全世界に向けてリリースされたアルバム「High Voltage」は2枚のアルバムを再構成したコンピレーションアルバムです。全世界で600万枚以上売り上げています。
AC/DCの魅力とは
AC/DCの魅力はブルースを基盤にしたストレートなロックサウンド。「これぞロックだ!」と言えるほどのエネルギッシュな音が特徴です。
ハイテンポな曲よりはミドルテンポな楽曲が多く、間を感じるためどこかブラックミュージックのようなノリが出ています。また、AC/DCといえばリフ。
一度聴いたら離れないようなリフのかっこいいです。「Back in Black」や「Whole Lotta Rosie」などのギターリフはエグいほどかっこいいと思います。何度聴いてもテンションがブチ上がります。
また、ギターのアンガスとヤングの兄弟ギターが印象的。同じフレーズを弾いているように聴こえても微妙に違ったり、リズムが少し変えたりとAC/DCらしいノリが生まれています。
あまりベースやドラムにはスポットが当てられませんが、AC/DCのリズム隊はギターとボーカルを立てる最高のリズム隊です。
1979年にリリースした「Highway to Hell」を最後に急死したボン・スコットの野獣感あふれる雄叫びは最高です。さらに1980年にリリースした「Back in Black」から、ボーカルを担当しているブライアン・ジョンソンの圧力のある高音ボイスもボン・スコットの意思を受け継ぎつつ、個性のある声でたまりません。
AC/DCのボーカル2人は聴き比べてみると面白いですよ。
メンバー |
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国、地域 | オーストラリア、シドニー |
ジャンル | ハードロック |
活動期間 | 1973年〜 |
AC/DCのディスコグラフィー・名盤3選
1976年 | High Voltage |
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1976年 | Dirty Deeds Done Dirt Cheap(邦題:悪事と地獄) |
1977年 | Let There Be Rock(邦題:ロック魂) |
1978年 | Powerage |
1979年 | Highway to Hell(邦題:地獄のハイウェイ) |
1980年 |
Back in Black |
1981年 |
For Those About to Rock (We Salute You)(邦題:悪魔の招待状) |
1983年 |
Flick of the Switch(邦題:征服者) |
1985年 |
Fly on the Wall |
1988年 |
Blow Up Your Video |
1990年 |
The Razors Edge |
1995年 |
Ballbreaker |
2000年 |
Stiff Upper Lip |
2008年 |
Black Ice |
2014年 |
Rock or Bust |
2020年 |
Power Up |
名盤リスト3選
Let There Be Rock

1977年リリースの「Let There Be Rock」は超絶ハードロックアルバムです。ハードロックの歴史の中でも、ここまでストレートな豪速球ロックを鳴り響かせ、さらに聴きやすいアルバムはなかなかありません。
AC/DCの荒々しいハードなサウンドを聴きたいなら間違いない作品です。タイトルと同名の楽曲「Let There Be Rock」や「Whole Lotta Rosie」、「Bad Boy Boogie」、「Problem Child」などノリノリなロック曲が勢揃いしていますよ。間違いなく必聴アルバムです。
Highway to Hell

1979年にリリースした大名盤が「Highway to Hell」です。プロデューサーに敏腕マット・ランジを迎え、ただただ豪快に突き進むロックから脱却。曲構成やギターリフなども大きく変化したアルバムとも言えるでしょう。
前作までと比べると、初見でも聴きやすい楽曲が多く、アルバム全体の流れに抑揚があり、ひとつの作品としての完成度がとても高いです。
名曲「Highway to Hell」やソリッドなハードサウンドが特徴的な「If You Want Blood」なども収録。ボーカルのボン・スコットが急死したため、ボン・スコットの遺作にもなっています。
Back in Black

大名盤「Highway to Hell」の翌年にリリースされたモンスターアルバム。全世界で5000万枚を売り上げるほどバカ売れしました。また、ボン・スコットの後任ボーカル、ブライアン・ジョンソンがAC/DCのサウンドにぴったりとマッチ。というより、ボンとは違う魅力を引き立てる結果となりました。
収録曲は大名曲ばかりです。アルバム同名の楽曲「Back in Black」や「You Shock Me All Night Long」、「Shoot to Thrill」、「Hells Bells」など名曲ぞろい。何度聴いても飽きないのに初めて聴いたらぞっこんになります。
AC/DC最高のアルバムですので必聴です。