ロック好きなら世界3大ギタリストの名を知っている人も多いでしょう。特に旧世界3大ギタリストは超有名。
- エリック・クラプトン
- ジェフ・ベック
- ジミー・ペイジ
エリック・クラプトンに関しては、洋楽をそこまで好きじゃない人でも、聴いたことある楽曲が多数ありますね。
この記事では、旧世界3大ギタリストに加えて、新3大ギタリストについても紹介します。
Contents
エリック・クラプトン

3大ギタリストの中では、もっとも有名なのがエリック・クラプトンです。「Layla」や「Change the World」は洋楽を普段聴かない人でも知っている人が多いでしょう。
エリック・クラプトンは、ソロ活動に加えてさまざまなバンドに参加した経験を持ちます。
大まかな流れとして、
- ヤードバーズ
- ジョン・メイオール&ザ・ブルース・ブレイカーズ
- クリーム
- ブラインド・フェイス
- デレク・アンド・ドミノス
- ソロ活動
ヤードバーズからソロになるまでの期間はたったの7年ほど。⑤と⑥に関してはほぼ同時並行で進みます。
エリック・クラプトンの有名曲として「Layla」の名前が上がることが多いですが、実はデレクアンドザドミノスの楽曲。
活動が多いためどの名義でどの曲を出したのか分からなくなるのが、エリック・クラプトンあるあるでもあります。
どのバンドにも長くは滞在できない飽き性と言った一面があるのもエリック・クラプトンの魅力。
ただ、名義ごとにコンセプトが違っているので、それぞれのバンドを聴き比べてみるのも楽しいですよ。個人的にはブラインドフェイスが好きです。
代表楽曲「Layla」
エリック・クラプトンの代表曲と言えば、「Layla」でしょう。初めてエリック・クラプトンを聴く方にもおすすめできますし、聴いたことあるフレーズの虜になります。
ちなみに「Layla」は、デレク・アンド・ドミノス名義でリリースされた楽曲です。
他にもさまざまな名曲を生み出しています。「Tears in Heaven」「Change the World」などは必聴。
必聴アルバム「Layla and Other Assorted Love Songs」
正直、エリック・クラプトンの必聴アルバムをひとつに絞るのは難しいです。ただ中でも、デレク・アンド・ドミノスの「Layla and Other Assorted Love Songs」は超名盤。
エリック・クラプトンがサザンロックに傾倒していた1970年の作品です。
バンド自体、この一枚しかアルバムを出していません。14曲収録されたボリューミーな作品なので、時間がある休みの日にでもゆっくりと聴いてほしいです。
ジェフ・ベック

3大ギタリストの中ではもっとも変態的でクレイジーなギターを弾くのがジェフ・ベック。
バイオリン奏法やタッピング、トレモロアームを使用することが多いです。エリック・クラプトンと同じく、バンドを組んでも長続きしないタイプ。そのためソロキャリアがかなり長いです。
在籍していたヤードバーズを脱退後、「Truth」をリリース。参加メンバーはロン・ウッドやロッド・スチュワート、ジミー・ペイジ、キース・ムーンなど、その後伝説的な人気を誇るロックスターばかり。ビルボードチャートでも15位を獲得するほどの成功を収めます。
その後メンバーチェンジを繰り返しながらも数多くの名盤をリリース。ジェフ・ベックは名曲よりも名盤を多く残しているタイプな気がします。
「Truth」や「Beck, Bogert & Appice」「Blow By Blow」「Wired」などは超名盤。ギター好きなら必聴です。個人的には「Wired」が最高。
代表楽曲「Led Boots」
ジェフ・ベックの楽曲で1曲あげるとしたら、間違いなく「Led Boots」です。正直ここまでロックしていて、カッコいいインストの曲って他にはほとんどありません。
ギターがかっこいいのはもちろんですが、ドラム、シンセ、ベースも超絶かっこいい。頭を空っぽにして聴けば脳汁がほとばしること間違いなし。
必聴アルバム「Blow By Blow」
多くの名盤の中からひとつ選ぶとすれば「Blow By Blow」です。ゴリゴリのロックを弾いていたジェフ・ベックが、フュージョンやジャズに傾倒し始めた時のアルバム。
ジェフ・ベックのギタープレイを余すことなく聴けるアルバムでもあります。アルバムのベースになっているのはファンクやソウルなど。そこにジェフ・ベックのゴリゴリなロックギターが混じることで、他では真似できないアルバムになっています。
もしよければ「Led Boots」が収録されている「Wired」も聴いてほしい。個人的に大好きなので。
ジミー・ペイジ

最後がハードロックバンドの頂点でもあるレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ。エリック・クラプトンやジェフ・ベックのようにソロキャリアでの目立った活動は少なく、レッド・ツェッペリンとしての活動がメインです。
ジミー・ペイジがヤードバーズに加入後、ジミー・ペイジ以外のメンバーがバンドから去ります。そのタイミングでレッド・ツェッペリンのメンバーを集め、ヤードバーズからレッド・ツェッペリンに改名。
1枚目のアルバム「Led Zeppelin」から音楽業界にハードロックという新たな風を吹き込み大ブレイク。1980年の解散までレッド・ツェッペリンのリーダーとしてバンドを牽引してきました。
解散後はさまざまなミュージシャンとコラボしたりバンドを組んだりしていますが、基本的にはレッド・ツェッペリンでの活動が最高です。
代表楽曲「Stairway to Heaven」
レッド・ツェッペリンは名曲だらけです。その中でも最高にかっこいいのが「Stairway to Heaven」。邦題は「天国への階段」。
ジミー・ペイジのアコギから始まり、徐々に激しくハードなサウンドに変わっていく流れが、まさに素晴らしい映画を見ているかのように美しいです。
ライブ盤の「Stairway to Heaven」は必聴です。
必聴アルバム「Led Zeppelin Ⅳ」
アルバム「Led zeppelin Ⅳ」は「Stairway to Heaven」も収録されているアルバムで、レッド・ツェッペリン史上、最高傑作とも言われています。何より名曲揃いで、もはやベスト盤と勘違いするレベル。
50年代ロックンロールやトラディショナル、ポップな楽曲まで収録されていて飽きさせないのが特徴。ジミー・ペイジの手腕が発揮された1枚でもありますよ。
ちなみに「Led Zeppelin」や「Led Zeppelin Ⅱ」「Physical Graffiti」なども名盤ですので、ぜひ聴いてみてください。
3大ギタリストの共通点
旧3大ギタリストの3人には共通点が多くあります。
- 全員ヤードバーズに所属していた
- 活躍していた時代がほぼ同じ
- 日本で人気がある
これらのような共通点が多いため、比較しやすいですよね。
ローリングストーン誌が選ぶ偉大なギタリスト100では、
- 2位、エリック・クラプトン
- 3位、ジミー・ペイジ
- 5位、ジェフ・ベック
となっています。上位ではありますが、1位のジミ・ヘンドリクスや4位のキース・リチャーズが3大ギタリストになっていないのも違和感ですよね。
3大ギタリストという名がつけられた3人は、たまたまヤードバーズというバンドに所属し、その後日本で人気となったからです。
ちなみに、「3大ギタリスト」と呼ばれているのは日本だけで、海外ではこのようなくくりはないとか。
新3大ギタリスト
世界3大ギタリストには、旧3大ギタリストと新3大ギタリストがいます。新3大ギタリストは、ギターマガジンにて、00年代の3大ギタリストとして紹介されました。
ジョン・メイヤー
ギターが上手いのはもちろんのこと、歌も上手ければ、ルックスも完璧。さまざまな女性とのスキャンダルを撮られまくっているのがジョン・メイヤーです。テイラー・スウィフトやケイティ・ペティなど、アメリカを代表するミュージシャンとの浮き名は有名。
エリック・クラプトンなどから影響を受けたブルースを基盤にソロで活動しています。ジョン・メイヤーの楽曲はどれもクールでかっこいい。何より甘い歌声がたまらないです。女性ならメロメロになること間違いない。
ジョン・フルシアンテ
ジョン・フルシアンテは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリスト。ファンキーでパンキッシュ、そしてメロウなギターがたまりません。
特に「Can’t Stop」のファンキーなカッティングや「Snow(Hey Oh)」の美しいアルペジオは最高。ジョン・フルシアンテはレッチリを脱退加入を繰り返しているので参加していないアルバムも多いです。
- Mother’s Milk
- Blood Sugar Sex Magic
- Californication
- By the Way
- Stadium Arcadium
デレク・トラックス
「スライドギターなら世界一うまい」という人も多いデレク・トラックス。オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナルメンバーであるブッチ・トラックスの甥であり、9歳からギターを弾き始めました。
10代前半からオールマン・ブラザーズ・バンドのライブに参加するなどの活躍をして、ローリングストーン誌の偉大なギタリスト100では、16位に選ばれています。
デレクトラックスバンドの「Sahib Teri Bandi – Maki Madni」を最初聴いたときは衝撃。アルバム「Songlines」は最高にかっこいい名盤です。
新旧3大ギタリストまとめ
- エリック・クラプトン
- ジェフ・ベック
- ジミー・ペイジ
- ジョン・メイヤー
- ジョン・フルシアンテ
- デレク・トラックス
実は、旧3大ギタリストは全員イギリス出身で、新3大ギタリストは全員アメリカ出身です。
また、旧3大ギタリストはローリングストーン誌の偉大なギタリスト100では、2位、3位、5位と上位を獲得していますが、新3大ギタリストはデレク・トラックスが16位、ジョン・フルシアンテが72位、ジョン・メイヤーに関しては圏外となっています。
2000年代以降に活躍した人は、まだまだ偉大と呼ぶには程遠いんですかね。個人的にジョン・メイヤー好きなんですけどね。